学校通信

いきものパラダイス~特別授業を行いました。

17期生

9月27日(水)3年生を対象に「自然生態工学」の特別授業を行いました。

講師には、NHK Eテレ「趣味の園芸」に出演されている農学博士 養父 志乃夫先生(元和歌山大学大学院教授)を迎えて、センコー株式会社の企業メセナによって行われました。

まず、5限目に校内のフィールドワークを行いました。現在の東住吉総合高校の状況から、ビオトープの再生、雑草を堆肥への活用、菜園への活用方法等、今後の世界の食糧事情にも触れられ生徒もメモが追い付かないほど中身の濃い体験となりました。

生徒の感想より~フィールドワーク

「植物の良いところや活用のしかたなど、普段自分があまり見向きしていなかったことを細かく教えてくれてとても役に立ちました。」

「雑草が無駄に多いところに、作物を育て活用する。余っている所がとても多かったのでもったいないと思った。自分達で育てるという考えがなかったのですごかった。場所の有効活用についてよく考えることができました。」

「買ったものは捨てられる時代と聞いて確かにと思った。捨てるものを再利用することで地域の人たちとコミュニティを作っていくことこそが、コミュニケーション力だと思いました。」

「周りの草木などの環境が私たちにあたえる影響は、人生に及ぶというか、すごく大きいんだなと改めて実感しました。」

「とてもわかりやすくきいていてたのしかった。」

 

 

6限目には、「なぜ、自然生態工学を研究・普及してきたのか」というテーマで講演をいただきました。

様々な生物の生態や、養父先生自身が世界各地を回ってきたときのことをエネルギッシュに講演されました。

「身の回りの自然科学の事象に興味関心を持続的に持つことができるように、生徒たちにその基礎を作る。」というメッセージが深く伝わりました。

終了後に、教員を対象に今後の指導の方向についての研修がありました。養父先生が番組で紹介した「どんな環境でどんな生き物が増えたのか。」について、番組を視聴しながら説明を受け、お庭やベランダ・屋上などにも活用できる様々なノウハウを内容の解説がありました。

今後、本校を自然あふれる緑豊かな学校への可能性を教授いただきました。

生徒の感想より~講演

「今までトンボや爬虫類に目を向けることはなかったけど、はなしをきいて人にとってはなくてはならない存在だとあらためて分かりました。」

「環境破壊で、年々気候が過ごしにくくなっている。もっと緑を増やして自然が豊かにしてゆきたい。」

「田んぼが少なくなってきて、生き物が減っているのは自分たちにもよくないことだと思った。」

「トンボがいなくなるだけで、すごく食に影響があるのだなと思い、食物連鎖の大切さがわかった。」

「トンボが環境を大きく変えることもある。トンボかいなくなったら、安全安心の食糧がなくなってしまう。様々な生物が生きてゆくためには、自然の重要さがわかった。人は発展のために、自然を壊してきたが、再生は難しく元には戻らないと知りました。自然と他の生物が、互いに支えあう暮らしが大切だとわかった。話を聞いて自然はとても大切なんだなぁと感じた。」

「生き物の生態を守るために、人の手で自然を作ったり、作り替えたりしているのがすごいと思った。一から人口で川を作ったことに驚きました。アユや虫がいる人工と思えない河ができていた。人間が壊した生態系を良い方向にすることを考えてみたい。」

「自分が気になったことのために、外国まで飛んで研究をしている行動力と結果も出して、すごいと感じました。」

「生まれてから死ぬまでみんなで支えあう、そんな暮らしをしている外国の家族を見て心が暖かくなった。自分も助け合える友達を増やしたいと思った。」

「インドネシアの畑の風景は日本に似ていると思った。自分が知らなかったことが多かったけど、楽しく学べて良かったです。日本だけでなく外国に行ったりして、色々な経験や挑戦することが大切だと思った。」